空き家が劣化する原因とは?デメリットや管理の必要性について解説

空き家が劣化する原因とは?デメリットや管理の必要性について解説

この記事のハイライト
●空き家が劣化する原因として換気不足や雨漏りが生じても早期発見がしにくいことなどが挙げられる
●空き家が劣化すると売却しにくくなることや特定空家に指定される恐れがあることなどがデメリット
●空気の入れ替えや給排水管は通水をおこなうことなどが管理をおこなううえでのポイント

空き家は人が住んでいる家に比べて、急速に劣化が進むといわれています。
倒壊や治安の悪化を招くこともあるため、たとえ誰も住んでいなくても適切に維持管理していくことが大切です。
今回は空き家が劣化する原因やデメリット、管理・メンテナンスのポイントについて解説します。
岡山市全般で空き家を所有している方は、ぜひ参考になさってください。

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空き家が劣化する原因とは?

空き家が劣化する原因とは?

まずは、空き家が劣化する原因について解説します。

原因1:換気不足

原因としてまず挙げられるのが、換気不足です。
人が住んでいる家は、ドアや窓の開閉、換気扇などによって自然と換気がおこなわれています。
掃除や料理などで空気の流れが発生するので、換気不足になることはあまりないでしょう。
しかし、空き家の場合は空気が滞留しやすくなるので、十分に換気できない状況になります。
とくに雨が多い時期は、カビや湿気が発生しやすくなるので注意が必要です。

原因2:雨漏りが生じても早期発見がしにくい

雨漏りの早期発見がしにくいことも、大きな原因の一つです。
雨漏りの兆候として、壁や天井のシミが挙げられます。
人が住んでいればそのような兆候に気づくことができますが、空き家の場合は見逃してしまう可能性が高いです。
雨漏りは建物を腐食させてしまうので、劣化を早めてしまいます。

原因3:給排水管やガス管の劣化

給排水管やガス管の劣化も、原因の一つです。
給排水管やガス管は長期間使わない状態が続くと、配管に乾燥が生じたり、内側に異物が付着したりする可能性があります。
そのような状態で放置してしまうと、実際に使用を再開した際に、破損や不動作を起こすかもしれません。
給排水管やガス管の劣化を防ぐためには、適切に維持管理していく必要があります。

原因4:害虫が発生する可能性がある

害虫が発生する可能性があることも、原因の一つです。
たとえば、水道は定期的に使わないと、なかの水が蒸発してしまいます。
給排水管を通ってネズミやゴキブリなどが侵入し、室内で繁殖してしまうかもしれません。
ネズミが配線をかじったり、糞などで悪臭が発生したりと、さまざまな影響が出てしまうでしょう。
人が住んでいる家とは違い、不衛生な環境になるため、劣化が急に進んでしまうのです。
空き家は害虫にとって、格好の住処となることを押さえておきます。

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空き家が劣化することで発生するデメリット

空き家が劣化することで発生するデメリット

続いて、空き家が劣化することで発生するデメリットについて解説します。

デメリット1:売却しにくくなる

デメリットとしてまず挙げられるのが、売却しにくくなることです。
劣化が進んだ家は、住み続けることが難しかったり見た目の印象が悪かったりするため、買主が見つかりにくくなります。
買主が見つからないとますます劣化が進んでしまうでしょう。
中古物件を購入する場合、価格の安さだけでなく室内や設備の状態なども重視されるのが一般的です。
いくら価格が安くても、住めない状態の家を購入する方は少ないといえます。
空き家を放置してしまうと、売却を考えたときに不利なることがデメリットです。

デメリット2:賃貸物件にする際にたくさんのコストがかかる

空き家の活用方法の一つとして、賃貸物件にすることも挙げられます。
しかし、賃貸物件として第三者に貸し出す場合、室内をキレイにしないと借主が見つかりません。
劣化が進んでいる場合、リフォームや修繕をおこなう必要があります。
状態によっては多額の費用がかかるため、金銭的な負担が大きくなるでしょう。
日頃から定期的にメンテナンスをおこなっておけば、小さな修繕のみで貸し出すこともできます。

デメリット3:特定空家に指定される恐れがある

デメリットとして、特定空家に指定されることも挙げられます。
特定空家とは、自治体が指定した空き家のことです。
下記のような状態だと、指定される可能性が高くなります。

  • 外壁のメンテナンスがおこなわれておらず、タイルが剥がれ落ちる危険がある
  • 雑草が伸び放題になっており、害虫が発生している
  • 玄関や門が施錠されていないため、不法侵入など犯罪の温床になり得る
  • 壁の落書きが放置され、景観や治安の悪化を招く恐れがある

万が一特定空家に指定された場合、最終的には自治体によって強制的に解体されてしまいます。
その費用は所有者に請求されるため、注意が必要です。
また、固定資産税の減税の適用外となり、高額な税金を負担することにもなるでしょう。

デメリット4:近隣住民から損害賠償を請求される可能性がある

放置された空き家は、雑草が伸び放題になり害虫が発生したり、ごみの不法投棄によって異臭が生じていたりといったことも懸念されます。
近隣住民に迷惑がかかり、損害を与えてしまった場合は損害賠償請求につながる可能性があります。

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空き家を劣化させないために知っておきたい管理の必要性とポイント

空き家を劣化させないために知っておきたい管理の必要性とポイント

最後に、空き家を劣化させないために知っておきたい、管理の必要性とポイントについて解説します。

管理のポイント1:空気の入れ替えをおこなう

管理するうえで知っておきたいポイントの一つが、空気の入れ替えをおこなうことです。
先述のとおり、空き家の場合は空気が滞留しやすくなり、十分に換気できない状況になります。
換気不足やカビや湿気のもととなるので、空気の入れ替えが必要です。
対角線上に開口部を開けると、効率良く換気をおこなえます。
また、室内だけでなく、クローゼットや押入れも解放することがポイントです。
収納スペースは湿気が溜まりやすいため、すべての扉を開け、新鮮な空気を取り込んでおきます。

管理のポイント2:給排水管は通水をおこなう

給排水管は使用しない状態が続くと、劣化が急速に進む場所の一つです。
空き家とはいえ、給排水管にはどうしても水分が残ってしまいます。
水の流れがなくなると、残った水分がなくなるあいだにサビてしまう可能性が高いです。
そのような状態で水を流すと、サビを含んだ水が流れてきたり、給排水管内部に穴が開いて漏水が起きたりする恐れがあります。
そのため、定期的に通水することが重要です。
水を流したときに赤い水が出た場合は、透明になるまで流し続けます。
定期的に通水をおこなうと、給排水管内の乾燥や劣化を防ぐことが可能です。

管理のポイント3:掃除を徹底し害虫を発生させない

管理のポイントとして、掃除を徹底することも挙げられます。
掃除をおこなわないと不衛生な状態となり、害虫が発生しやすくなります。
ネズミが柱をかじったり、シロアリは木材をダメにしてしたりするため、とくに注意が必要です。
劣化が進むと最終的には倒壊してしまう恐れもあるため、必要に応じて害虫駆除が必要になることもあります。
空き家を劣化させないためにも害虫に対する対応は大きな問題といえるでしょう。

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まとめ

空き家が劣化する原因として、換気不足や給排水管やガス管の劣化、雨漏りが生じても早期発見がしにくいことなどが挙げられます。
放置してしまうと売却しにくくなることや、特定空家に指定される恐れがあることなどがデメリットです。
空気の入れ替えや、給排水管は通水をおこなうことなどが管理をおこなう際のポイントとなります。
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